一人美容室なのに「クラフトボトルコーヒー」を作って完売させた意思決定のプロセスを共有します

こんにちは!一人サロン経営塾のシマダ(@shimada_info)です!

僕は現役バリバリの美容師ですがコーヒーが好きすぎて、そこいらのカフェよりも遥かに高クオリティのコーヒーをお客様へサービスしております

下のプロフィール画像は間違いなく僕ですが、全く美容師には見えません(笑)

先日うっかりオリジナルのクラフトボトルコーヒーを作って、しっかり完売させてしまいました

なぜボトルコーヒーを作ったのか?どうやって完売させるに至ったのか?

その意思決定のプロセスを生々しく共有していきたいと思います!

目次

オリジナルボトルコーヒーが出来上がるまで

キッチンブラザーズで発見してしまう

キッチンブラザーズというサービスをご存知でしょうか?

飲食店向けの仕入れサイトで、全国のイイ感じの食品やドリンクなどを卸価格で仕入れることができます

生産者の方と簡単にチャットでやり取りできたり、卸価格が見れたりします

何よりセレクトがとてもステキで、見ているだけでも楽しいので、ぜひチェックしてみてください

ここで全国のオシャレで美味しいフードやドリンクを仕入れてセレクトショップとして開業できるレベルです

で、先日ここで「オリジナルのボトルコーヒーを作れます」というサービスを発見して、「超面白そう!」と思いまして、すぐに製作に取り掛かり、大量に納品されるも、すぐに完売させてしまいました

今日はなぜクラフトボトルコーヒーを作ったのか?を含めて、この意思決定のプロセスを共有していきたいと思います。

ブランディングになるけど費用対効果悪すぎ

意思決定とかそれっぽい言い方はさておき、まず何より「オリジナルコーヒー作ってみたい!」という好奇心ですね、「面白そうじゃん!」ていう

でもでも…「趣味でやるにはちょっとコストかかるぞ…」と

1~2万円だったらいいですけど、5万10万かかってくるので、これは何かしら口実が必要です(笑)

なのでお店の「ブランディング」とか「サービス」というもっともらしい建前(大義名分ともいう)を用意しました

Pelodiasではドリンクサービスをお出ししているので、そこでオリジナルのボトルコーヒーがドーン!出てきたらお客様驚くじゃないですか

そういったサービスやサプライズがPelodiasのブランディングにも繋がります

これは数字で測れるわけではありませんが、色々と良い効果が期待できそうです(希望的観測ともいう

でも言うても顧客マネジメント費というか販促費にしてはなかなかに高額です

今のPelodiasのフェーズで、もちろん素晴らしい販促ですけど、これで売上が上がるわけではないので正直…費用対効果が悪いなと…

ものすごい損得のソロバン弾いてますけど、今まさに経営のリアルなところを公開しております(笑)

※ここでいうPelodiasのフェーズとは「もうほぼ満席で集客をしていない」ということです
 開業したてや絶賛集客中のフェーズでは販促を仕掛けることで売上が上がるので、また前提条件が違ってきます

この経費をどうにか抑えることはできないかな?

30代男性ビジネスパーソンのシマダは考えるわけです

テイクアウトで販売してはどうだろう

そしてありがちなところに行き着きます

そうだテイクアウトで販売しよう!

お客様に1本はサービスでお出しして、運良く1〜2本買って帰ってくださったら最高!と。

お出しした分は無償なのでサービスです。もし誰も買ってくれなかったら大赤字ですが、買って頂けるように頑張ろうと
(リスクは自分でコントロールできるのが一人サロンならでは)

もちろん買ってくださるお客様は少なく見積もっておいてトントンになれば上出来。多少赤字が出ても、もともと販促費や趣味なのでOKとしようと。

さて、ではどうやって買って頂きましょうか?

もしあなたがお客様で、どんなに好きな美容室でも、いきなりボトルコーヒー作って「買ってください」って言われてもちょっと乗れないですよね?

下手したら失客するリスクすらあります。

僕はそもそもオファーやセールスするのが苦手なので、基本的にお客様の方から「ほしい!買いたい!」と言って頂けるように仕組み化しております。

なので、お客様を巻き込むことにしました。

お客様を巻き込むマーケティングのやり方

お客様を巻き込むとは何か?

いきなり「作りました買ってください」ではなく、最初の発案段階からインスタでアンケートを取ったり、ご来店のお客様に声を聞きました

ボトルコーヒーとラテベースだったら、どっちが欲しいですか?

ブラックコーヒーなら深煎りと浅煎りどっちがいいと思いますか?

ボトルのデザインはコレとコレ迷ってるんですけど、どっち派ですか?

などなど、とにかくお客様やフォロワーさんにご意見を聞きました

そうするとお客様はいざ出来上がった時に「あ、ついにできたんだ!1本買ってきますよ」となりやすいのではないかな?

という僕なりの仮説に基づくものです

※ちなみにボトルコーヒーは無添加のアイスコーヒーがそのまま飲めます、ラテベースは濃いコーヒーが入っていて牛乳に注ぐとカフェラテが簡単に作れます

それ以降、インスタのストーリーで逐一、進捗をフォロワーの方に報告したり、アンケートを取ったりしております

そしてサンプルが上がってきて、コーヒー屋さんと試飲もキメました

正式に発注も完了し、待つこと2週間。

こうしてPelodiasオリジナルのクラフトボトルコーヒーが出来上がりました

オリジナルボトルコーヒーの作り方

ここからは「私もオリジナルのボトルコーヒーを作ってみたい」という方へ向けて、作り方を共有していきます

大阪のWAKO COFFEEさんが製造元

まずクラフトボトルコーヒーに関しては大阪のWAKO COFFEEさんが製造をしてくれました

完全無添加でボトルコーヒーを作ってくれます

保存料などを添加すると風味が変化してしまいますので、高品質なコーヒー豆の個性を味わえるのは無添加だからこそです

WAKO COFFEEさんで豆の品種や焙煎度合いなど相談して作ってもらうこともできますが、好きなコーヒー豆の持ち込みも可能!

コーヒー豆から製造まで一貫してWAKO COFFEEさんにお願いした方が費用はオトクですが、ぼくはせっかくなら普段からお世話になっている奥沢のONIBUS COFFFEEさんか、武蔵小杉のSHIBA COFFEEさんにお願いしたいと思いまして、今回はSHIBA COFFEEさんに相談しました

ただ単に「Pelodiasのオリジナルボトルコーヒーができました!」だけではなく、いつもお世話になってるコーヒー屋さんを巻き込んだ方がコーヒー屋さんのことも知って頂けて、お客様もコーヒー屋さんもハッピーですよね?

製造コストは増してしまいますが、ひとつのアクションに副次的な効果を持たせる方がトータルでのリターンは大きくなる可能性があります

そして何より、僕はSHIBA COFFEEさんのディカフェが世界一のディカフェだと思っておりまして、SHIBA COFFEEのディカフェの美味しさをもっと皆様に知って頂きたいと思ったんです

それに僕は日頃からC.L.S.を実践していまして、お客様にもすすめております

C.L.S. (カフェインラストオーダーシステム)とは、夜寝る「9時間前」に「カフェインをラストオーダー」にするというもので、睡眠の質が上がるのみならず布団に入ってからの寝入りも良くなります

なのでディカフェなら「いつでも好きな時にコーヒーを味わえる」というのも良いと思いました

アウトドアにもいいよ!

テイクアウトでの販売方法

で、次に販売方法なんですけど、これを説明するにはちょっと話が飛びまして

ずっと通ってくださってるお客様が先日こう言ったんです

ずっと思ってたんですけど、ドリンクのテイクアウトってできますか?

嶋田

もちろんできますよ、お好きなものをお作りしますよ

いくらになりますか?

嶋田

いえいえ、ドリンクはサービスなのでお代金はいらないですよ

いや、それだと次から頼みづらいので、カフェだと500円くらいですよね、500円でいいですか?

そうおっしゃるんですよ

確かになぁー、お客様の立場からすると確かに頼みづらい。

無料で作ってくれるのを分かっていながら、帰り際に1杯ドリンク作ってもらうの、お願いできないなぁ…

嶋田

逆に僕がお客様の立場だったらお金払いたい…

ですが、美容室はドリンクで売上あげちゃダメなんですよね

喫茶営業の許可が必要になったり、保健所もドリンクサービスについては元々濃いめのグレーな立ち位置なので、サービスだったらぎりぎりグレーだけどお金頂いちゃうのはNGなんですよ

チップをお客様のサービス向上へ循環させる

なので僕は売上ではなくチップとして受け取って、それを取っておくことにしました

テイクアウト分のチップはすべて使わずに取っておいて、それをお客様のドリンクやお茶請けのお菓子の上乗せに使うことにしました

お客様がテイクアウトするほど、ドリンクやお菓子のグレードが上がっていき、お店のお客様全員のためになる

この循環の仕組み、ボトルコーヒーにもいける!

最後の最後までクラフトボトルコーヒーの価格や仕組みに迷っていたんですけど、お客様からのご提案頂いたテイクアウトシステムと組み合わせて、ドリンクサービスだけでなくボトルコーヒーも同じく500円で持ち帰れるようにしました

それでもやはり少し赤字ではありますが、当初の「1本をサービスでお出しして、1〜2本買ってくれたらラッキー」という雑な施策よりもはるかに赤字幅が少なく、ほぼトントンですのでブランディングや付加価値のサービスとしては極めて安価に実行できたことになります

そして何より楽しかったです!

大事ですよね、自分やお客様が楽しいかどうか

こんなお話しも、もし良かったら参考にして頂けると嬉しいです

サロンの周年ノベルティにも良いと思いますよ

今日は以上です!素敵な一日を!




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