どうやって自力集客を構築してきたか?1からガチ解説します。

こんにちは!一人サロン経営塾のシマダ(@shimada_info)です!

自力で集客をするのが大切なのは分かってるけど、どうやったらお客様を呼べるのか分からないって人いますか?

  • ホットペッパーに頼りたくない
  • SNSを更新し続けることに疲れた…
  • いつまで広告費を払うのか不安
  • 来るお客様がしっくりこない…
  • 新たな集客源を開拓したい

このような人に向けて、どうやって嶋田が集客導線を作ってきたのか?を解説していきます。

僕のサロンPelodiasは年間平均リピート率97.1%なので、ほぼ毎月全ての予約枠がリピーター様で埋まります。

サロンのホームページで、メニューや24時間公開してるWeb予約表を見ていただければ分かります

なので集客をする必要が全くなく、広告費0円はもちろん、ホットペッパーからもサロン情報を削除していただきました。

それでもなお新規の予約リクエストをちょくちょく頂くのですが、もう何年もお断りしている状況なんですね。(よほど困ってる人でタイミングが合えばお取りすることもあります)

なぜ集客活動をまったくしていないのに高単価の新規が定期的にやってくるのか?

これから自力集客をしていきたい人、今の状況を改善していきたい人に参考にしていただけると思いますので、だいぶ内容ガッツリですが最後までご覧ください。

目次

1.ブログの下書きを書き溜める

まず僕は数年かけてブログの設計や集客につながる書き方など、基礎知識を勉強しました。

なぜなら勤務時代にもサロンのブログをよく書いていたのですが、新規集客には全くといっていいほどなっておらず、ただ書くだけでは意味がないと感じていたからです。

集客にならないブログやSNSはただただ時間と労力のムダでした。

ブログも大事ですが集客は全体像が大事です。なのでそれを今日解説していきますね。

そして独立開業の半年前からiPhoneのメモにブログの下書きを書き溜めました。

早起きをしたり、毎日の通勤電車の中や、昼休憩を早く食べ終えて書いたり、帰宅前にマックで30分書いたり、帰りの電車でももちろん書き進めました。

毎日1〜2本のペースで下書きが増えていきましたね。

2.下書きをワードプレスに投稿していく

次に下書きしたブログをワードプレスに投稿していきました。

集客のためにブログを書くならワードプレス一択でいいです。

※なぜワードプレスなのか?については今日は本題から逸れてしまうので割愛します。

僕はプロに外注してホームページとワードプレスを作ってもらいましたね。

自分で独学して作ることもできましたが、少なくとも2〜3ヶ月はかかる上に素人クオリティにしかならないことを考えて、プロに丸投げという意思決定をしました。

その2〜3ヶ月という時間に自分にしかできないこと「1本でも多くブログを書く」に注力した方が良いという判断基準です。

ワードプレスでブログを立ち上げました

3.Facebookにシェアする

ブログを立ち上げた当初は一つでも多くのアクセスを集めるのが大切なので、Facebookにシェアして友人や家族にお願いして毎日読んでもらいました。

Facebookには「これから開業に向けてホームページとブログを育てる必要があります。そのためには一つでも多くのアクセスをかき集めるのが重要でして、毎日ブログをシェアしていくので皆様のタイムラインをお騒がせしてしまうのですが、どうか半年から1年はあたたかく見守っていただけると幸いです。あまりに騒がしかったら遠慮なくブロックしてください。また1年後に解除してくださいね笑」

このようにお伝えもしました。

ここで大切なのは「ひとつでも多くのアクセスを集める」こと。

そのために1.毎日ブログを更新する 2.それをSNSにシェアする 3.ご理解と協力をお願いする

これをしていきました。

ブログとFacebookが繋がった

4.インスタとブログを繋げる

次はインスタグラムを立ち上げて「ブログ↔︎インスタ」の導線を作りました。

Pelodiasの中でインスタグラムは明確に「ブランディング」なので、ブログとは違った角度や一面を投稿していきました。

ブログはテキスト(論理)、インスタは写真(感性)

ブログでは伝わりづらい雰囲気やイメージ、ストーリーのリアルタイム性を活かして、ブログの欠点を補助する感じです。

それとカッコ悪いですが「いいね周り」めっちゃしました。生きている中の全ての隙間時間をいいね周りに費やしました。

とにかく自由が丘や奥沢などのタグ投稿に対していいねをしまくって、こちらのことを知ってもらったりプロフィールをみてもらうためですね。

ブログと同じく、ここでもアクセスを稼ぐのが大事ということ。

インスタ、ブログ、Facebookが繋がりました

5.ホームページが完成する

そんな日々が5ヶ月ほど続き、開業の1ヶ月前にホームページが完成しました。

この日のためにブログを育ててきたのです。

なぜならブログが強く育っていれば、それをホームページに組み込むことでホームページも強くなるからです。

ホームページが強いとどうなるでしょうか?

「自由が丘 美容室」「奥沢 美容室」などで検索された時に1ページ目の上位に表示されるようになるんですね。

そうなるとGoogle検索から新規集客ができるようになるのです。これは超重要!

でもぶっちゃけ「自由が丘」というワードは競合が強すぎるので最初から諦めていて「奥沢」「緑ヶ丘」などのより狭いエリアでの1ページ目を取りに行く戦略でした。

そしてこれは後に達成することになります。

ホームページにブログ、インスタを設置し巡回してもらえるように

6.LINEとWeb予約を設置する

次は予約導線です。

ここまでできれば、いよいよ会ったこともない初めましての人から予約リクエストが入るようになります。

なので予約が取れるようにしていきます。

公式LINEとAirリザーブをホームページのトップに設置。

これでインスタやブログでPelodiasや嶋田のことを知り→興味を持ってくれた人がホームページ訪れ→メニューやコンセプトを見て→ついでにブログを読み→Web予約かLINEで予約を取る。

このような流れ、導線が出来上がりました。

ちなみに今から7年前はまだLINEに知らない人を登録したり、LINEのやり取りで予約を取るのは一般的な概念ではありませんでしたね。

知ってもらう入口から予約という出口までが完成!

7.手書きチラシをポスティング

次は手書きチラシです。

オンライン上の集客導線はひと段落したので、次はオフラインでの集客も組み合わせていきます。

OMO(Online Merges with Offline)といって、オンラインとオフラインを融合させるマーケティング概念です。

基本的にチラシは手書きしか勝たんです。

なぜ手書きチラシしか勝たんのか?これは過去のブログやnoteを検索していただければ解説してるのでここでは割愛します。

チラシにホームページへのQRコードを貼り付けたり、チラシ裏面に人気のブログ記事の要約とQRを並べたり。

チラシというオフラインと、ホームページやブログやインスタというオンラインを融合させるということですね。

チラシからの入口も増設しました

↓手書きチラシについて知りたい方はこちらをチェックしてください


8.最強の保険ホットペッパー投入

本当はホットペッパーには掲載するつもりなかったんですが、僕は顧客ゼロ開業+高単価スタートだったので保険のために半年だけ掲載することにしました。

図をご覧いただくと分かるようにホットペッパーはたった一つのサービスで、ここまでコツコツ構築してきた「集客からコンテンツ、予約まで」を一気通貫することができる凄まじいサービスです。

そりゃ日本中の理美容室をズブズブにしますわ。

ホットペッパーという強力助っ人を投入

9.開業から1年後の状態

はい、開業から1年経ちました。

構想通りに半年でホットペッパーをやめ、その代わりに手書きチラシを続けてきました。

この頃には2週間先まで満席が続き「予約が取れない」「いつも一杯で予約が取りづらい」というリピーター様の声が上がるようになりました。

その結果、だいぶクチコミが生まれるようになったので、チラシもやめました。

チラシの円がクチコミに置き換わってます。

脱ホットペッパー&チラシポスティング

カット7,560円(当時は消費税8%)からカット11,000円(消費税10%)へと初めての価格改定を意思決定したのもこの頃でした。

10.集客活動からの解放

開業前から毎日書き続けたブログは300本を超えました。

集客をしなくなり完全放置している今でも当時のブログを読んでくれたご新規様が来店されます。広告費0円なのに。

広告費だけでなく、時間や手間すらもかかっていないのです。

これを資産といわず何と言いましょう?

もし当時の僕がブログを書かずインスタなどSNSのみで集客していたら、今もSNS運営に精を出していることでしょう。

これがストック型集客の力です!


これから構築するならどうするか?

さて、僕の話はここまでにしておきましょうか。

本質的なところは変わっていませんが、あくまで7年も前の昔話ですからね。

大事なのは、あなたが今これから構築するならどうするか?です。

こちらの表は集客導線の全体図になります。

この中からどれを取捨選択して、どう構築していくか?参考にしてみてください。

5つのメディアの重要性

上の表の中に薄紫色で「集客メディア」「コンテンツメディア」「ホームページ」「リスト」「予約メディア」という横の流れがあるのが分かりますか?

これについて解説していきますね。

①知ってもらうための集客メディア

全く知らない人が急にあなたのサロンの予約を取るなんてことはありませんから、まずはあなたのことやサロンのことを知ってもらわなければなりません。

まず知ってもらうこと。これを「認知」といいます。

これを担うのがSNSやチラシや広告など「集客メディア」です。

②フォローしてもらうためのコンテンツメディア

次に知ってもらってもタイムラインに流れていってしまえばサヨウナラなので、興味を持っていただかなければなりません。

興味を引くためにインパクトのある画像や動画や文章が必要になるわけですね。

そしてプロフィールを見てもらい、フォローやブックマークをしてもらいます。

価値提供をするためのブログやYouTubeなどコンテンツメディアですね。

タメになる。勉強になる。面白い。笑える。心が動かされる。

などその人にとって何か価値のあるコンテンツがまとまっているとフォローしてもらいやすいです。

そして何度か投稿をみてもらううちにさらに興味を持ってくださり、ホームページを見てくれます。

③カタログのようなホームページ

他のメディアと違ってホームページは情報の一覧性があります。

カタログやパンフレットのようなものですね。

自己紹介やサロンの特徴、得意な技術やサービス。施術事例やメニュー、プライス。地図や営業時間。

うまくいけば、この段階でファンになってくれる可能性もあります。

さらに各SNSへのボタンを設置しておけば、よりあなたのことを知ってもらえます。

XはフォローしてたけどインスタやYouTubeをやっているのは知らなかった!ということ、よくありませんか?

④リストの可能性は無限大

で、2025年これからの集客で抜きん出るには「リスト」という概念が重要になります。

リストというのは公式LINEやメルマガなどに登録してくれた顧客リストのことです。

登録はしてくれたけど、新規予約には至っていない見込み客や、2回目3回目の来店を控える再来客、何度もリピートしてくださってる常連顧客。

このような方々に対して一斉配信をしたり、条件に応じて個別配信をしたり。新規来店のひと押しや1回でも多く長く通っていただくための繋がりを作ったりするんですね。

これをリストマーケティングというのですが、まだ美容業界ではまともに取り組んでるサロンは見当たりません。

僕は他業種との繋がりや情報交換が多いので、美容業界だけでなく世の中を俯瞰できるのが強みなんですが、他業者ではリストマーケティングは当たり前になってます。

日本だけでなく海外の一流企業やマーケターもリストを集めて、個別対応することに注力しています。

とにかく自分の顧客リストを持つことが、この先何十年を左右するということを覚えておいてください。

リストマーケティングについて解説したブログがあるのですが、難しすぎたためか全然読まれていません。興味ある方は読んでみてください。

⑤予約が取りやすい導線

それで最後に予約メディアとしてWeb予約やLINE予約を置いておき、そこから問い合わせや予約が入るという流れです。

大切なのは予約が取りやすいシステムを選ぶこと。

使いづらかったり余計な広告が表示されるWeb予約システムだと、せっかく予約を取ろうと思ってくださったお客様を取りこぼすことになってしまいます。

LINE予約に関しても、LINE追加ボタンを設置しているだけだとかなりの数を取りこぼしてしまいます。

必ずLINE追加に関して丁寧に説明するページを挟んでから、LINE追加ボタンを押してもらうようにしてください。

このあたり、ホームページからLINE予約の導線のコツはこちらのページで解説しているので、これからホームページを作る人は参考にしてくださいね。

【集客できるホームページを作りませんか?】

今日のまとめ

今日の内容をおさらいします!

これから自力集客を構築していくのに重要なのは

  1. まず知ってもらう集客メディア
  2. 価値を提供するコンテンツメディア
  3. もっと深く知ってもらうホームページ
  4. 顧客と見込み客を囲いこむリスト
  5. サロンに来てもらうための予約メディア

この表の左から右へ流れていく導線を構築するのが経営者であるあなたの仕事です。

もちろん簡単なことではありません。ものすごく大変なので、ここまでやっているサロンさんって滅多にないんですね。

なので逆にいえば、これを作り上げることさえできれば、冒頭のような悩みから解放され、集客や売上には困らなくなるのです。

この先続く、長いながい一人サロン人生。ほんの1年、全力で頑張ってみませんか?

分からなかったり、つまづいたり、諦めたり、継続できなかったり。そういった時はサポートさせていただきますので、いつでも頼ってください。




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