ひとりサロン開業の「本当の失敗と成功」とは何か?

こんにちは!一人サロン経営塾のシマダ(@shimada_info)です!

一人サロン開業の「失敗」ってなんだと思いますか?お金がなくなってサロンが潰れて借金を背負うことでしょうか?

じつは一人サロンの失敗ってそうではないんです。

一人サロン開業の「成功」ってなんだと思いますか?黒字化して安定した生活ができることでしょうか?

じつは一人サロンの成功ってそうではないんですよ。

自由が丘で一人美容室をはじめて5年目になる嶋田が考える一人サロンの「本当の失敗と成功」について持論を展開します


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目次

「失敗」とは消耗すること

嶋田さんは独立したときに「失敗したらどうしよう?」みたいなのってなかったんですか?

これよく聞かれるんですが、もちろん不安はありましたよ。

独立の準備をしてた当時は妻も妊娠したばかりでしたので、ほんとに僕1人で家族を支えないといけないし、お店も軌道に乗せなければいけないしで。

「失敗したらどうしよう」っていうかもう「成功しないと死ぬ」くらいの必死感はありましたね

ただ今になってみて思うのは失敗ってなんだろうな?と

あなたはどういう状況が失敗って思いますか?

おそらく「お金なくなっちゃってお店が潰れる」とか「多額の借金を負ってしまう」とかそういったイメージされてると思うんですね

もちろんそれはすごい大失敗だと思うんですけど、一人サロンをやる分には正直そこまでの大失敗をする確率ってめちゃめちゃ低いんですよ。

他のビジネスや起業などそういったものに比べて「1人で美容室やる」っていうのはものすごくリスクは低いです。

家賃や固定費も低いし、従業員がいないので売上が安定しなくても決まった給料を払わなくてもいい。

軌道に乗らなくても自分が節制してガマンすれば良いだけなので。

で、僕が考える一人サロンの成功と失敗っていうのは、おそらくそういった一般的なイメージとはちょっと違っているのかなと思っていて

まず失敗っていうのは倒産するとか借金を背負うことではなくて「消耗すること」だと思ってるんですよね

例えば休みが週1日しかなくて朝から晩までカツカツのお客様を毎日毎日毎日毎日こなす。

もちろん自分のコントロールでそうしていて幸せならばいいんです。

でも、売上や生活のためにそうせざるを得ない。そういった状況になってしまっていること。

確かにそれであれば経済的には普通のサラリーマンと同じかそれ以上には稼げていると思います。

つまりお店は潰れないんですよ

「十分に生活はできている」という水準までは割と一人サロンであれば誰でもできると思います

ただそれでいいのか?と

では逆にどういうのを「成功」というのか?

自分の例を挙げて恐縮なんですけど1日に2〜3名のお客様をゆったりと時間に余裕を持って接客やサービス技術をしておもてなしをして喜んでいただく。そして自分もうれしい。

で、休みも週に少なくとも2日間くらいはあって自分の趣味の時間や家族あるいは大切な人と過ごすプライベートの時間が十分にある状態。

しかも十分な利益が残っていて将来への備え貯蓄やあるいはビジネスへの投資ができる状態が継続的に確立されている状態

これが一人サロンの成功だと考えます

なので先ほどのようなハムスターがくるくるくるくる回るような余裕のない消耗した状態のサロン

どんなに利益が出ていたとしても…

これ、僕は失敗している状態だと思います。

この基準で世の中の美容室経営者とか一人サロン経営者を見ると、じつはほとんどの人が失敗してる状態だと僕は思うんですね

客単価が一番大切

では、どうすれば成功した一人サロンになれるのか?

僕は客単価がやっぱり1番大事だと思いますね

客単価が低いと1日に5〜6人はやらないといけないんですけど、せめて客単価が15,000円くらいになってくると1日2〜3人でも十分に運営できるようになります

実際に全てを1人でサロンワークするっていうのやってみると1日6人とか…かなりハードモードで大変だと思いますよ。

もちろんやればできるんですけど、お客様とゆっくり話したりとかおもてなしをしたりとかそういう時間って予約枠の中でほとんど取れないので、客数をこなす、回すってことだけに一生懸命になってしまうんですよ

やっぱり1対1で向かい合うからこそ、よりお客様との良い関係性、深い話ができたりとか価値観の話ができたりとか、そういう人との関わりがすごく良いものになる。

人が好きで接客が好きで美容師になったって方多いと思うんですけど「消耗するお客様を回すスタイル」をやってしまうとそういった美容師としての仕事の本質「楽しさ」って何だっけ?なんで美容師やってるんだっけ?という話になってしまうので客単価を上げていくことがすごく大事だなと思います

どうすれば客単価を上げられるか

客単価を上げるというと「オプションのメニューをつける」というのがセオリーとしてあると思うんですけど、僕の場合は売り込むとか営業するとかがすごい嫌だったんですよ苦手なんです。

「今日はトリートメントどうしますか?」とか「追加で前処理入れていいですか?」とかすごい嫌なんです。

むしろ好きな人っているんですかね…

なので個人的には基本的な技術料金を値上げ価格改定をしていくのが1番真っ当だと考えます。

もちろんそれは苦痛を伴いますし難しいし厳しいことではあるんですけど、理想の状態を実現するためには必ず正面から向き合って乗り越えなくてはならないです。

ここを避けては通れないんです。

で、どうやって価格改定するかというと

誰にでもできることとしては「付加価値を上げる」ってことにあると僕は思っています

例えばこんな感じ

  • シャンプーの時間をもっとゆったり長くする
  • カウンセリングの時間を長くとる
  • ドリンクサービスのクオリティーを上げる
  • ドリンクメニューの数がカフェ並みにある
  • 全員に対してめちゃくちゃいいトリートメントをやる

とか、他にもいろいろあると思うんですけどね

付加価値を上げる→お客様が喜んでくれる→リピート率が上がる→予約が取れなくなる→予約取りやすくするために値上げしますよー

っていうのが価格改定の正しい流れだと考えます。

一人サロンの成功と失敗

ということで一般的な成功論や失敗論とはちょっと違った視点から一人サロンの独立開業についてお話しいたしました。

「ただただ一人サロンで独立してガムシャラに頑張って黒字化しました、利益残せるようになりました」

ではなく、美容師という職業と人間としての人生を味わい尽くすような一人サロンのやり方があるんだよって伝えたいですし、一人でも多くの美容師さんに一人サロンを真に成功してほしい。

そう願ってやみません。

そのために今後も嶋田メソッドを発信していきます。よろしくでっす!




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