こんにちは!一人サロン経営塾のシマダ(@shimada_info)です!
これから一人で美容室を開業したいと思う時に気になるのが「どのくらいの経費がかかるのか」ではないでしょうか?
一体どのくらいの売上を上げれば経営が成り立つのか?知りたい方は最後まで見ていただくと一人サロンの経費について丸ごと理解できます
この記事は自由が丘で一人美容室を経営している嶋田が1ヶ月に必要な経費について解説していきます
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3大経費と固定費と変動費
お店を運営する経費には固定費と変動費があります
- 固定費→売上の増減に関係なくかかる経費
- 変動費→売上の増減に応じて変わる経費
その中でも特に大きな割合を占める大きな経費が3つ「家賃」「仕入」「返済」です
この記事ではこれら3大経費、固定費、変動費に分けて順を追って説明していきますね
3大経費(家賃)
まず3大経費の1つ「家賃」
家賃ってどのくらいが相場か分かりますか?
相場は売上の10%です
とはいえ、家賃は言うまでもなく固定費で長期的にかかってくるものなので、可能な限り抑えた方がいいんですよ
「3日分の売上で払えるくらいが目安」と江戸時代から言われてますが、一人サロンなら2日で回収できるくらいが望ましいと思いますね
適正家賃はご自身の想定売上から逆算すると良いです
例えば月売上「60万円」だったら「6万円」の家賃なら無理なくやっていけます
月売上「100万円」だったら「10万円」の家賃です
イメージつきますかね?
逆にいうと「20万円」の物件だったら「200万円」の売上がないと適正ではないということになります
これであなたの出店したいエリアの物件情報をネットで調べて、シミュレーションしてみてください
現実にぶち当たる人もいるのではないでしょうか?
で、リアルな話ですが先ほど想定売上といいました、目標売上ではなく想定売上です
よく経営コンサルが書いた本とか記事では目標売上から家賃や経費を算出してますけど、その通りにやってしまったら苦しくなります、実際は。
なぜかというと目標売上って高めに設定しますよね、じゃないと目標じゃないですから
なので実際にお店を始めてみると想定するより売上が着いてこなくて、家賃が経営を圧迫するケースがよくあります
家賃払うために仕事してるみたいになってしまったら悲しいですよね…
美容室に限らずビジネス全般に言えることですが、経営がうまくいくところと、潰れてしまうところを分かつ最大の原因は家賃の適正額にあります
売上は毎月一定なわけでもなく、来月再来月に同じ売上が上がる保証もありません
コロナのようなこともリーマンショックのようなことも今後も定期的に起こります
目立つ立地やオシャレなエリア、広い物件や急行が止まったり複数路線が行き交う駅など、一見憬れるような物件はありますけど、絶対に惑わされず家賃を抑えた物件を探してください
変動費はいつでも抑えることができますが、固定費の家賃は後から抑えることができませんからね
3大経費(仕入と返済)
次に仕入と返済について
仕入は売上が上がれば増えて、下がれば減る変動費なので、抑えようとかあまり気にしなくても良いと思います
仕入を分解すると「商品仕入」と「材料仕入」に分かれます
「商品仕入」に関しては店販がどのくらい売れるかにもよって大幅に変動します
「材料仕入」に関しては一人美容室なら技術売上の5%ほどが目安ですね
店販の販売率は一般的に総売上の5%といわれているので、試算としては50,000円~100,000円程度になると思います
商品販売が得意な方はもっと高く想定してくださいね
次に返済
返済についてはどのくらいの借入額なのか、どのくらいの返済期間なのかによります
一般的には開業資金が1,000万だとすると600万から800万ほど借り入れて、8~10年の返済期間を取るとすると60,000円から100,000円が目安になると思います
ここまでの3大経費をまとめると
- 家賃 80,000~120,000円
- 仕入 50,000~100,000円
- 返済 60,000~100,000円
3大経費はミニマムで「190,000円~」高めで「320,000円」ほどになるかと思います
固定費(水道光熱費)
ここから細かい固定費の支出について解説していきますね
まず「水道光熱費」です
美容室ですのでエアコンや照明やドライヤーなどの電気代、シャンプー台を使うことによる水道料金と給湯器のガス料金
これらの水道光熱費は10坪ほどのサロンでは「月平均20,000円」ほどになると思います
さらに「ネット回線」が5,000円ほどかなと。
ケーブルテレビなどリーズナブルなプランを利用すれば2,000~3,000円に抑えられますが誤差の範囲ですので5,000円としておきます
- 光熱費 20,000円
- ネット回線 5,000円
このあたりは実質的には固定費になると思います
変動費(広告費、販促費、雑費)
次に変動費の支出について
まずは「宣伝広告費」
これはお店が軌道に乗るまでは多めに見積もって良いと思いますが、広告に依存しないように最終的には0円にできるようになるべきです
ホットペッパーは地域とプランでだいぶ差があるのですが最低プランで1ヶ月20,000円~100,000円ほどでしょうか
手書きチラシのポスティングだと10,000円~30,000円ほど
インスタやフェイスブックやGoogle広告は500円から始められて上限がありませんが、何が効果があるのか色々試してみると良いと思います
次に「販促費」
販売促進費やサービス費といって、お客様に喜んで頂くために使うお金です
これは正直0円で回してるお店もたくさんあると思いますが、惜しまずかけるべき経費だとぼくは思いますね
ドリンクサービスやお茶漬けのお菓子、電子雑誌や動画配信サービスや誕生日プレゼント、送料や手数料のサービスも入るかもしれません
目安としてカット料金の2~5%ほどはかけるべきだと思います
カットが5,000円なら100円から250円ですね
客数が100人なら10,000円から25,000円になります
最後に「雑費」です
雑費は多めに見積もっておいた方が良くて、店の思わぬ修繕費とか、税金や保険料とか、お客様の冠婚葬祭とか色々とあるので、本当に読めない項目ですけど、ここでは10,000円~50,000円くらいにしておきましょうか
この変動費をまとめると
- 宣伝広告費 0~100,000円
- 販促費 10,000~20,000円
- 雑費 10,000~50,000円
ミニマムで「20,000円~」高めで「170,000円」となります
一人サロンの経費まとめ
さてさて三大経費と固定費と変動費を合算してみると一人サロンの経費は
ミニマムで235,000円、高めで515,000円
この間に収まると思います
ここにご自身の生活費をプラスして、それよりも売り上げられる見込みがあるならばGOです!
経費をミニマムに運用して100万円売り上げれば77万円があなたの給料になります
高めの経費でも48万円の給料です
さらに返済が無くなったらどうでしょう?
店舗を構えオーナーになることはもちろんリスクはありますが、しっかりと経営をすれば美容室勤務はもちろんシェアサロンやモール型サロンと比べても大きな経済的メリットと自由度があります
一人サロンという生き方は時間とお金と人間関係を自由にコントロールできる可能性に満ちています。
僕はそんな一人サロンのワークライフを愛してますし、一人サロン経営者はもっと自由にもっと豊かになるべきだと考えています。
一人で独立開業するのは不安も多いと思いますが、頑張ってください。応援してます!
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